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NO.10418909

怖い話で盛り上がろう^^

0 名前:天才ばかもの:2005/12/31 04:40
怖い話で盛り上がろう^^
1 名前:名無しさん:2005/12/31 14:06
まずは>>0から怖い話をどうぞ
2 名前:名無しさん:2005/12/31 14:07
ぱちぱちぱち♪
3 名前:名無しさん:2005/12/31 19:14
さぁ、開幕だ!
4 名前:名無しさん:2005/12/31 19:17
わーい!^^
5 名前:名無しさん:2006/01/01 03:55
はよ、せんかい。
6 名前:2:2006/01/02 02:27
・・・仕方ない
2だけど漏れから始めていいかな?
順番だから3、4、5、6も今のうちに怖い話を仕入れておいてくださいな

では仕切り直して
7 名前:名無しさん:2006/01/02 02:31
お願いいたします。
8 名前:名無しさん:2006/01/02 02:34
ミルク住人による百物語を開演いたしまーす

クスクスクス(恐怖話に相応しく忍び笑いをしつつスタートw)
9 名前:名無しさん:2006/01/02 02:53
「百物語」という恐ろしい怪談がある。
百物語と言うのは蝋燭を百本立てて、みんなで一つづつ夜を通して怖い話をしていく。
そして一つの話が終わるごとに蝋燭を一本づつ吹き消す。
そしてすべての蝋燭が消えたとき何かが起きる!という代物だ。
江戸時代にはすでに知られていたようで、寛永年間に書かれた庶民の日記にすでにその名は出ている。
とはいえ、そこに記されているのは「百物語」の名前だけで、内容は
「今日、百物語を全て終えたが、あまりにも恐ろしいことが起こりここには書けない」として語られてはいないのだが。

このように文献にはっきりとした形で残ることはなかった「百物語」だが、
その物語は口授で今日まで語り継がれている。
だが全て話し終わったとき何が起きるのか?だけは誰も語ろうとしない・・・
10 名前:2:2006/01/02 02:59
って所で
蝋燭を一本フッと消します、残りは99本です

あまり怖い話ではありませんが序章と言う事で勘弁してください
では次の方おながいしまつ
11 名前:ちっぷぷ:2006/01/02 14:37
ほんじゃ、次は私ねww ^^
12 名前::2006/01/02 14:38
東京にある大学に合格したA子さんは念願の一人暮らしをはじめることにしました。
不動産屋さんにいき川沿いの土手にあるアパートに決めました。
引越しの日、片付けも終わり手伝いにきていた両親も田舎に帰り
自分も疲れたので早めに眠りにつきました。
どれぐらいたったでしょうか ふと目がさめました。
「・・今、何時なんだろう?」時計に目をやるとAM2時すぎです。
「もう一回寝よ。」布団にもぐりこもうとすると
外の土手のほうから「かなちゃーん、かなちゃーん」と何かを探す声が聞こえます。
「何?こんな時間に。猫でもいなくなってさがしてんのかなぁ。」と
考えながら、また眠りに落ちていきました。
次の日、川崎に住む従妹が様子をみがてら泊りにきてくれたので
夜遅くまで話し込んでいると またあの声が聞こえます。
「かなちゃーん、かなちゃーん」
13 名前::2006/01/02 14:40
従妹が「なんか猫かなんか探してる声がするね~。」というので
「うん。昨日も探してたよ。」と答え別に気にもとめませんでした。
それから2~3日して また夜中に目が覚めました。
「かなちゃーん、かなちゃーん」あの声が聞こえます。
でもA子ちゃんは気がついてしまったんです。

最初は土手の方から聞こえていた声が
次にはアパートのすぐそばで聞こえ
・・・今は自分の部屋の窓の外から聞こえてくることに。

「やだ!ベランダに誰かいる!?変質者?」
でも
彼女のアパートは土手の上に建っていて周りを高い壁がぐるっと
囲っているので足がかりもないし侵入してくるなんて絶対無理なんです。
A子ちゃんは壁に背をむけたまま窓の方を凝視していました。
怖くて動けなかったんです。気がつくと朝がきていました。
次の日、あれは夢だったのかと思いつつ
やっぱり怖かったので大学の友達の家にとめてもらいました。

で、3日間程アパートには帰らなかったのですが
いつまでも友達の家に泊らせてもらわけにもいかないので
A子ちゃんは アパートに帰りました。
まぁ時間もたったので怖さもうすれましたし。
「夢だったんだろう。」と。
寝る前は戸締りも十分、確認して携帯を枕元に置いて
眠りにつきました。
暗闇の中、目が覚めました。

「かなちゃーん、かなちゃーん」

また あの 声が聞こえます。
そう この 部屋の中から。

部屋の中にいるんです。
14 名前::2006/01/02 14:42
「ひっ!」彼女は慌てて布団を頭から被りました。
声のするほうを見てはいけない!
人間じゃない!と直感的に感じ
かたく目をつぶりました。
声はゆっくり近づいてきます。
布団の周りを這いずっているようです。

「かなちゃーん、かなちゃーん」

「いやーっ!私かなちゃんじゃないんですけどーっ!
どうしょう どうしよう どうしよう
そうだ こういったときはお経を唱えればいいんじゃないのぉ?」
彼女は必死になって お経を唱えました。
「なむあみだぶつ、なむあみだぶつ・・・・・・」
すると布団に、いえ自分に何かがグッと乗ってきました。
そして その何かは布団を被っているA子ちゃんの耳元で言いました。



「 そ ん な ん じゃぁ  か え ら な い ぞ 」


A子ちゃんは気を失ってしまいました。

次の日 意識が戻ると、とるものもとらず
アパートから逃げ出し
後日、両親が引越し作業にきたそうです。
15 名前:ちっぷぷ:2006/01/02 14:53
次の方どうぞww ^^
16 名前:名無しさん:2006/01/02 15:25
で蝋燭は残り98本
まだ結構あるなぁww
17 名前:名無しさん:2006/01/02 15:29
4じゃないと恐い話言っちゃいけないの?
18 名前:2:2006/01/02 15:43
そんな事は無いよ、
と1を差し置いて怖い話を始めた漏れが言ってみるw
19 名前:名無しさん:2006/01/03 01:36
うん。お願いいたします。
20 名前:ちっぷぷ:2006/01/05 07:36
昔、ハハが体験した話。

寝ていたら金縛りになった。
足元に男が立ってる。
睨んでる 自分を。
男はハハの両足首を掴んでひきずりはじめた。
パニックになったハハは無茶苦茶 力を振り絞って足をバタバタ動かした。
隣に寝ていた赤ちゃんを抱き寄せると(私の妹)這いずって部屋の外に出た。

後日談で 同時刻 隣家に住む男の人が自殺していたそうです。
ハハが寝ていた部屋は ちょうど自殺した男性の部屋の真横だったそうで
ハハいわく
「一緒につれていかれるところだった。」 だ、そう。
21 名前:ちっぷぷ:2006/01/05 07:36
残り97本
22 名前:名無しさん:2006/01/05 11:16
ちっぷぷのハハ危なかったw

関係ないけどハハのところずっとパパと読んでいた
23 名前:ちっぷぷ:2006/01/10 09:20
なんかね~
某温泉街の公衆浴場のところにいた お地蔵さんの話なんだけど
ある日 お地蔵さんがなくなってたのよ。
子供心に「祠を新しくするのかな?その間だけどっかに置いてるのかな?」とか
思ったんだけど何日しても帰ってこない。
別の場所に移したふうなようすもないし・・・。
あ、お地蔵さんは大きくないです。赤ちゃんぐらいの大きさでした。
そしたら いつのまにかもどってきててたのよ。
どのぐらいの期間いなかったのかは よく認識してないんだけどね。
お地蔵様の斜め前にある駄菓子やさんで
「おばちゃん、お地蔵様もどってきちょるで。どこいっちょったん?」て
私が聞くと 駄菓子屋のおばちゃんは
「○○の○○さんが家にもってかえってたんだってよ。
こんなところに置いてたら お地蔵さんが可哀想やけん
○○さん方で家でお世話してあげようと考えたらしいんよ。」
「ふーん。なんで戻ってきちょんの?」
「いや、あんた それが・・・○○さん 具合が悪くなってしもうて
・・・・頭が割れたらしいで。
それで慌てて家族が元の場所に返しにきたんやって。
○○さんも親切のつもりでしたんやろうけど
お地蔵さんは皆が通るこの場所が良かったんやろう。」だって。

でも この話には後日談があって
それから十数年 コンビニで漫画雑誌を立ち読みしてたんです 私。
おりしも夏で「本当にあった読者のコワイハナシ」系の漫画を
そうしたら やっぱりお地蔵さんを家にもってかえっちゃった話が2件、投稿されてて
・・・・・・その人たちもも頭が割れたそうですよ・・・。
一人は妻が出産したんだけど でてきた赤ちゃんの頭が割れてたんだって。

3人とも違う場所、ちがう年代に起こったことなんですが
こんな偶然ありえます?私は それ以来 お地蔵様がいたら 
なるべく視線を落として前を通ります。
24 名前:ちっぷぷ:2006/01/10 09:27
残り96本

>>22 なははw。母って漢字で書けば良かったね。^^
25 名前:名無しさん:2006/01/10 14:24
あと、96本か道のりは遠いなぁw
26 名前:名無しさん:2006/01/10 15:20
イヤッホォオーーーーィ!

スレタイ通り盛り上がってみました

じゃ失礼して・・・w
27 名前:名無しさん:2006/01/10 15:22
「紫の鏡」という言葉をあなたはご存知だろうか?
あなたがもし未成年であるのなら、二十歳になるまでこの言葉を覚えていてはならない。
なぜなら、もし二十歳になった時に「紫の鏡」という言葉を覚えていると、この言葉に込められた呪力によってあなたは死んでしまうからだ。
昔、ある女の子がイタズラで大切にしていた手鏡を紫色の絵の具で塗りつぶしたことがある。
ところが、なぜかこの紫色の絵の具はどんなに洗っても落ちることがなかった。
自分の行為を悔やんだ少女はやがて病気がちになり、ついには衰弱して二十歳の若さで他界してしまう。
ムラサキノカガミ、ムラサキノカガミと呟きながら・・・

この時以来、「紫の鏡」は呪われた言葉となった。
二十歳になるまでにこの言葉を忘れないと、あなたも少女のように衰弱して死んでしまう。
28 名前:名無しさん:2006/01/10 15:23
クスクス

ふっ~

蝋燭残り95
29 名前:名無しさん:2006/01/11 06:15
あるカメラマンが高い崖の上から海の写真を撮っていた。
一瞬、ファインダーの中を白い何かが横切る。
いったいなんだろう。
そう思って彼が顔を上げると、誰かが大声で「女が身投げしたぞ」と騒いでいるのが聞こえた。
「とすると、今ファインダーを横切ったのはその身投げした女性だったか。嫌な場面を写してしまった」
一瞬暗い気持ちになったカメラマンであったが、今は片付けねばならない仕事がある。
彼はすぐに気持ちを切り替えて、再び撮影にとりかかった。

それから何週間かがたったある日、彼のもとにあの身投げをした女性の母親が訪れた。
人づてに彼がその時、飛び込み写真を偶然取っていたというのを聞いて、是非見せて欲しいと訪ねてきたのだ。
彼は遺族の方が見られて楽しいものではないからと見せるのを拒んだのだが、母親は娘が自殺をしたとはまだ信じられない、もしかしたら写真に怪しい人物など映っているかもしれないし、そうでなくても自殺した事を納得できる材料になるからと言って頼み込んできた。
断りきれないと思った彼は「いいですか、ここに何が写っていても驚かないでください」と念を押した後、その時の写真を彼女に手渡した。
一枚目の写真には今まさに海に飛び込もうとする女性が写っていた。
二枚目の写真を見たとき・・・母親はハッと息を飲んだ。
そこには海に身を投じた女性の下の海面から、まるで彼女を海に引きずり込もうとするかのように無数の白い手が伸びているのが写っていたのだ。
30 名前:名無しさん:2006/01/11 08:01
あなたは「さとるくん」のことをご存知だろうか。
さとるくんを呼び出すのは簡単だ。
まず、公衆電話に10円玉を入れて(100円やテレカではだめらしい)自分の携帯に電話をかけ、こう呪文を唱える。
「さとるくんさとるくん、おいでください」
「さとるくんさとるくん、おいでください」
「さとるくんさとるくん、いらっしゃったらお返事ください」
ここまで一語一句間違えずに正確に唱えたら公衆電話を切り、自分の携帯の電源も切る。
これで全ての準備は完了だ。
ここまでの動作を間違いなく行えていれば、24時間以内に電源を切ったはずの自分の携帯電話にさとるくんから電話がかかってくる。
さとるくんからの電話に出ると、さとるくんは「今、どこどこにいるよ」と自分のいる場所を告げてくる。
その後、電話は何度もかかってくるのだが、そのたびにさとるくんのいる場所が自分のところへ近づいてくるのだ。
そしてついに、さとるくんから最後の電話が入る。
「今、後ろにいるよ…」
この時、さとるくんは一つだけどんな質問にでも答えてくれる。
さとるくんはその質問が過去のことであろうと、未来のことであろうとなんでも正確に答えてくれるため、「さとる」くんというのだそうだ。
ただしこの時、すぐに質問が思い浮かばなかったり、後ろを振り返ったりすると、さとるくんにあの世に連れて行かれてしまうそうなのでご注意を。
さとるくんを呼び出すときは、質問をあらかじめ決めておくのが良いだろう。
31 名前:名無しさん:2006/01/11 08:02
あと93本
32 名前:名無しさん:2006/01/16 17:19
次、だれか書き込んでよー。
33 名前:名無しさん:2006/01/19 19:20
マリア像
これは日本でスペイン風邪が流行していた時の話。
ある家の女の子がスペイン風邪にかかり、危篤になりました。当時スペイン風邪の致死率は高く、さらに女の子は元来病弱で、治る見込みは少ないと思われていました。
そのため両親は嘆き、寝たきりの女の子の側でただ泣き続けていました。

しかし、女の子の祖母は孫娘の無事を願い、庭に置かれていたマリア像に毎日欠かさずにお祈りをしていました。
このマリア像は一見、仏像のように見えるもので、かつてのキリスト教弾圧の時代、隠れキリシタンがこっそり使うため、
一見しただけでは分からないように作ったものでした。それはとても穏やかな笑みを浮かべていたそうです。

ある夜、女の子は危篤状態に陥りました。医者の見立てでは到底助からないとの事でした。医者の話を聞いた祖母は、庭に出ると
マリア像の前に座り、一心にお祈りを始めました。どうか孫を救ってください、この年寄りよりも早く死んでしまうとはあまりに不憫です。
そう祖母は一心にお祈りを続けたそうです。両親はただただ、悲しみに打ちひしがれていました。

それから1時間ほど経ち、女の子は静かに息を引き取りました。両親は泣きながら女の子の額を撫でていました。
その時、女の子の父親が、庭に祖母が倒れている事に気が付きました。
医者が慌てて側に駆け寄り脈を診たところ、すでに息を引き取っていました。医者の言うことには、女の子が息を引き取る少し前にはすでに亡くなっていたそうです。

その時、その場にいた者たちは気が付きました。そういえば、祖母は自分より先に女の子が死なないようにとお祈りしていたのです。
両親と医者は愕然とし、マリア像に目を向けました。
その顔は暗闇の中でかすかに笑っていたそうです。
34 名前:名無しさん:2006/01/19 19:23
うわー、怖い!!><
35 名前:名無しさん:2006/01/20 09:20
Kさんという若い女性が、両親そしておばあちゃんと一緒に 住んでいました。おばあちゃんはもともとはとても気だての
よい人だったらしいのですが、数年前から寝たきりになり、 だんだん偏屈になってしまい、介護をする母親に向かってねちねちと
愚痴や嫌味をいうばかりでなく 「あんたたちは私が早く死ねばいいと思っているんだろう」などと 繰り返したりしたため、愛想がつかされて本当にそう思われるようになりました。
介護は雑になり、運動も満足にさせて貰えず、食事の質も落ちたために、 加速度的に身体が弱っていきました。最後には布団から起き出すどころか、
身体も動かせず口すらもきけず、ただ布団の中で息をしているだけ というような状態になりました。はたから見ていても命が長くないだろうことは 明らかでした。

さてKさんの部屋は2階にあり、ある晩彼女が寝ていると、不意に外で クラクションの音が響きました。Kさんはそのまま気にせず寝ていたのですが、
しばらくするとまた音がします。何回も何回も鳴るので、時間が時間ですし、 あまりの非常識さに腹を立ててカーテンをめくって外を見ました。
Kさんはぞっとしました。家の前に止まっていたのは大きな一台の 霊きゅう車だったのです。はたして人が乗っているのかいないのか、
エンジンをかけている様子もなく、ひっそりとしています。 Kさんは恐くなって布団を頭から被りました。ガタガタとふるえていましたが、
その後は何の音もすることなく、実に静かなものでした。

朝になってKさんは、両親に昨日の夜クラクションの音を聞かなかったかどうか 尋ねました。二人は知らないといいます。あれだけの音を出していて気づかない
わけはありませんが、両親が嘘をついているようにも見えないし、
またつく理由もないように思われました。朝になって多少は冷静な思考を取り戻したのでしょう、Kさんは、あれはもしかしておばあちゃんを迎えに来たの
ではないかという結論に至りました。彼女にはそれ以外考えられなかった
のです。しかし、おばあちゃんは相変わらず「元気」なままでした。

翌日の夜にも霊きゅう車はやって来ました。次の夜もです。Kさんは 無視しようとしたのですが、不思議なことにKさんが2階から車を
見下ろさない限り、クラクションの音は絶対に鳴りやまないのでした。 恐怖でまんじりともしない夜が続いたため、Kさんは次第にノイローゼ気味に なっていきました。

7日目のことです。両親がある用事で親戚の家に出かけなくてはならなく なりました。本当はKさんも行くのが望ましく、また本人も他人には
言えない理由でそう希望したのですが、おばあちゃんがいるので誰かが 必ずそばにいなくてはなりません。Kさんはご存じのようにノイローゼで
精神状態がすぐれなかったために、両親はなかば強制的に留守番を命じつつ、
二人揃って車で出ていきました。Kさんは恐怖を紛らわそうとして出来るだけ
楽しいTV番組を見るように努めました。おばあちゃんの部屋には恐くて 近寄りもせず、食べさせなくてはいけない昼食もそのままにして放っておきました。
さて両親は夕方には帰ると言い残して行きましたが、約束の時間になっても 帰って来る気配がありません。

時刻は夜9時を回り、やがて12時が過ぎ、いつも霊きゅう車がやって来る
時間が刻一刻と迫ってきても、連絡の電話一本すらないありさまなのでした。
はたして、その日もクラクションは鳴りました。Kさんはそのとき1階にいたのですが、
間近で見るのはあまりにも嫌だったので、いつもの通りに2階の窓から外を見下ろしました。

ところがどうでしょう。

いつもはひっそりとしていた車から、何人もの黒い服を着た人達が下りてきて、
門を開けて入ってくるではありませんか。Kさんはすっかり恐ろしくなって
しまいました。そのうちに階下でチャイムの鳴る音が聞こえました。
しつこく鳴り続けています。チャイムは軽いノックの音になり、しまいには
もの凄い勢いでドアが「ドンドンドンドンドンドン!」と叩かれ始めました。
36 名前:名無しさん:2006/01/20 09:23
Kさんはもう生きた心地もしません。ところがKさんの頭の中に、
「 もしかして玄関のドアを閉め忘れてはいないか」という不安が浮かびました。
考えれば考えるほど閉め忘れたような気がします。Kさんは跳び上がり、
ものすごい勢いで階段をかけ下りると玄関に向かいました。ところが
ドアに到達するその瞬間、玄関脇の電話機がけたたましく鳴り始めたのです。

激しくドアを叩く音は続いています。Kさんの足はピタリととまり動けなくなり、
両耳をおさえて叫び出したくなる衝動を我慢しながら、勢いよく
受話器を取りました。「もしもし!もしもし!もしもし!」

「○○さんのお宅ですか」

意外なことに、やわらかい男の人の声でした。

「こちら警察です。実は落ち着いて聞いていただきたいんですが、
先ほどご両親が交通事故で亡くなられたんです。あのう、娘さんですよね?
もしもし、もしもし・・・」

Kさんは呆然と立ちすくみました。不思議なことにさっきまでやかましく叩かれて
いたドアは、何事もなかったかのようにひっそりと静まり返っていました。
Kさんは考えました。もしかしてあの霊きゅう車は両親を乗せに来た
のでしょうか?おばあちゃんを連れに来たのでなく?
そういえば、おばあちゃんはどうなったのだろう?
その時後ろから肩を叩かれ、Kさんが振り返ると、動けない筈の
おばあちゃんが立っていて、Kさんに向かって笑いながらこう言いました。

「お前も乗るんだよ」
37 名前:名無しさん:2006/01/20 09:24
残り91本
38 名前:名無しさん:2006/01/20 09:26
うちの母方の実家が熊本県にあるんですけど、
ずっと実家に住んでいる母のお姉さんが先日遊びにきました。
ちょうど「ターミネーター2」がやっていて、皆で見ていたんです。
その中のシーンで、核が落ちた瞬間かなんかの想像のシーンで、
遊んでいた子供達が焼けちゃうシーンありましたよね。
あれみながら、「瞬間で皮とかもズルっといっちゃうんだね、コエ~」とか話していたら、
おばちゃんがテレビ見ながらさりげなく、とんでもないことを言い出しました。
おばちゃんの長女がこの前双子を生みました。
すごく華奢な娘さんだったんで、すごい難産だったそうです。
2ヶ月前から入院して、もう母体も危ないので予定よりも早く帝王切開で生んだそうです。
今でこそ母子ともに元気ですが、そのころおばちゃんは初孫と言うこともあって、
心配で心配で夜も眠れなかったそうです。
ある日病院から帰って家にいると、電話がかかって来ました。
相手は幼馴染でした。
昔は家も近かったのですが、その人は引っ越していってしまったそうです。
それでもとても仲がよかったので、ずっと連絡は取り合っていました。
ところがここ10年ほどぱったり連絡が取れなくなってしまったそうです。
娘さんのことで疲れていたおばさんは、思いがけない懐かしい人からの電話で、
本当にうれしかったそうです。
早速近況などを報告しあおうとすると、その人は想像もしなかったことを言い出しました。
39 名前:名無しさん:2006/01/20 09:26
ドキドキ
40 名前:名無しさん:2006/01/20 09:26
「Kちゃん(おばさんの名前)、私ね、今神様やってるのよ。
たくさんの人たちを救ってあげてるの。Kちゃんも困ったことがあったらいつでも電話して。
助けられると思うわ。」
昔のままの非常に明るく、感じのよい声で、彼女はこんなことを言いました。
あまりにも普通に言われたので、おばさんは「ああ、そう・・・」としかいえなかったそうです。
しかしその夜、自分の娘と生まれてくる赤ちゃんのことを考えると、
おばさんも疲れていたのでしょう、そんなとんでもない電話さえ、
「ひょっとしたら、これもなにかの縁かもしれない。明日頼んでみよう。」
と思ったそうです。
なにかすがるものができたせいか、おばさんはその夜久しぶりに眠りに落ちました。
夢の中に、娘とまだ子供の頃のままの幼馴染が出てきました。
娘もなぜか妊娠しておらず、3人で仲良く遊んでいる夢でした。
幼馴染もニコニコしていて、お花畑のような所で、すごく幸せな夢です。
マリのようなもので遊んでいました。
おばさんにマリが飛んできました。おばさんは胸で受け止めました。
するとそのマリの皮がずるっとむけるように、中から大きな溶けかかった幼虫のようなものが出てくるではありませんか。
思わずおばさんは悲鳴を上げました。
誰かに投げようにもそこは母親、とっさに娘より幼馴染のほうを見ました。
投げようとしても幼虫のようなものは絡み付いて離れません。
それを見て幼馴染は、ケラケラと狂ったように笑います。
その目は全部黒目で、穴があいてるようです。
幼虫の鳴き声と、幼馴染の幼い子供の笑い声が響くように重なります。
おばさんは飛び起きました。全身汗でびっしょりです。
「その時ね、私思ったのよ。あの幼虫はね、赤ちゃんだって。
どうしてか分からない。人間の姿なんてもちろんしてなかったし、泣き声は獣のようだった。
でもね、絶対赤ちゃんだと思ったの。
すごく不吉に感じて、その後せっかく連絡してきてくれた幼馴染に怖くて連絡できなかったの。」
41 名前:名無しさん:2006/01/20 09:27
その後何とか無事に子供は生まれ、そんな電話があったことも忘れていました。
そしてある日、何気なくつけたTVのワイドショーに、
その幼馴染の名前と、夢とはかけ離れた年老いた女性の顔が映し出されたそうです。
少し前にありましたよね。
怪しげな新興宗教を信じて、死んでしまった我が子の皮をはいだら生き返ると言われ、
その通りにしてしまった若い夫婦。
その夫婦が信じていた神様こそが、おばさんの幼馴染だったそうです。
その幼馴染は何不自由ない家庭環境にいたはずなのに、
おばさんの知らない10年の間に何があったのでしょう。
おばさんは怖いというよりも、みていて涙が止まらなかったそうです。
もし彼女に相談していたら・・・
42 名前:名無しさん:2006/01/20 09:27
残り90本
43 名前:名無しさん:2006/01/20 10:09
俺が19歳の頃の話です。
高校は卒業していましたが、これといって定職にもつかず、
気が向いたら日雇いのバイトなどをしてブラブラしていました。
その頃の遊び仲間は高校の時の友人グループがいくつかあり、
その日もその内のひとつのグループの奴の家に集まり、だらだらと遊んでいました。
そのグループの連中は、地元では結構有名な悪い奴らの集まりでした。
俺はケンカも弱いし、バイクも持っていなかったけど、
そのグループのリーダーが幼馴染で家も超近かったため、たまに遊んでいました。

夜もふけてきたので、俺達は肝試しに行くことにしました。
皆幽霊なんて信じていなかったし怖がってもいませんでしたが、
行く途中女の子でもナンパできたら、連れて行こうぐらいの軽いノリでした。
一人がバンで来ていたのでそれに6人全員で乗り込み出発です。
幾つかある肝試しスポットのうち、一番近い所に向かいました。
そこは山の中にある墓場で、頂上に向かって墓場が広がっています。
入り口に降り立ったとき、その墓場の一番上に何か白い影が見えました。
よく見るとそれは2人の人間で、近付いてみるとまだ中学生ほどの少女でした。
髪は長くパサパサで、手入れをしている様子はなく、
まるで人形の髪のようだと思ったのを今でも覚えています。
顔にも髪がかかり、表情は読めません。
顔のつくりは違いましたが、2人ともそっくりに見えました。
白く見えたのは、夏服のセーラー服姿だったからです。
いったいどこから来たのでしょう。
あの場所から出てくるには、車でもっと山の上まで登らなくてはならないはずです。
なのに2人には連れがいる様子もありません。
どんどん近付いてきます。
44 名前:名無しさん:2006/01/20 10:10
よく考えたら、ふつうこんな人気のない墓場で不良グループに遭遇したら向こうも怖いはずです。
しかし彼女達は無表情のまま俺達の目の前に来て止まりました。
いいようのない恐怖が襲いました。
理屈ではありません。ただぞっとするというのはこのことだと思います。
それは他のメンバーも同じようでした。
「おまえらどっから来たん?」
リーダーのMが聞きました。
2人は無表情のまま、ゆっくりと同時に山の頂上を指差しました。
どっと嫌な汗が吹き出ました。
するとそこに、どこからともなく犬が走ってきました。
しかもその犬白内障なのか、目が白く濁っているのです。
あまりにもタイミングよく現れたので、危うく叫びそうになりましたが、
すぐ後ろから飼い主らしきおじいさんがやってきました。
そのおじいさんはこの近くに住んでるらしく、いつもこの道を散歩コースにしているそうです。
おじいさんの散歩に付き合うように、自然に俺達6人と少女達は歩き始めました。
おじいさんと少女達が前を歩き、何か話しをしています。
おじいさんは土の盛り上がったところをガシガシ蹴飛ばしながら、
「ここ、無縁仏の墓や。そこに卒塔婆がたおれとるやろ。」といいました。
そして又少女達と言葉を交わすと、俺達のほうを振り向きもせずに去っていきました。
唖然とする俺達の所に少女達がやってきて、初めて口を利きました。
「いまおじいさんに聞いたんやけど、この先にもっと怖い場所があんねんて。
のろいのわら人形がぎょうさん見つかる所。行ってみいへん?」
正直俺は行きたくなかったけど、中学生の女の子が行くというのに
「いや、おっかねえからやめとく」とはいえません。
結局女の子達をバンに乗せ、行ってみることにしました
45 名前:名無しさん:2006/01/20 10:10
その間俺達は色々話し掛けました。なぜあんな所から出てきたのか。
当時女の子をナンパして乱暴し、山の中腹で置き去りにするという「六甲おろし」がはやりだした頃でした。
「もしそんな目にあっているなら、協力できることがあるならするぞ。」
Mが一生懸命話し掛けても、彼女達は無表情に前を向きながら首を振るだけで、
道を案内する以外は口を利きません。
とても乱暴されたようには見えませんでした。
でも何か理由があってほしかったのです。あんな山中からこんな子供が出てきた理由を。
しかし彼女達はお互いも話さずたんたんと道を案内するだけです。
とうとう目的地の神社に着きました。はじめてくる所です。
さっきの場所より何倍も不気味な所です。
高い杉の林に囲まれた小さな神社でしたが、
彼女達はその神社のさらに奥の杉林に入っていきます。早足で。
Kがつぶやきました。
「あの子達って、あのおじいさんに聞いて今日はじめてくるはずやんな。
なのになんであんなにスタスタ進むんや。2人とも車の中で一言も相談してないのに、
迷いもせず同じ方向に進んでいってるで。」
ぞっとしました。しかしここで2人を置いて逃げるわけにはいきません。
慌てて後を追いかけますが、その足の速いこと。大人の俺達が小走りになるほどです。
イキナリ2人が立ち止まりました。黙って目上の高さを指さしています。
見ると指差した先の杉の木に、釘をさしたような穴が無数にあいています。
いえ、よく見回すと、そのあたりの木のほとんどに穴があいています。
そして、とうとうわら人形も見つかりました。
絶句する俺達をよそに、彼女達は相変わらず無表情で、何も言いません。
「もう返ろうぜ、つかれただろ、おまえらも送ってやるから」
Mが恐怖を隠すように言いました。しかし彼女達はこういったのです。
「ここじゃダメだね。もっといいところがあるから行こう。」
46 名前:名無しさん:2006/01/20 10:11
絶句しました。
「もうやめようや。」とうとう俺は言ってしまいました。
しかし皆大の男が中学生に言われて怖がるわけにはいかないようです。
「分かった、行こうや。」
その一言で、少女達はきびすを返すように今来た道を引き返しました。
慌てて俺達は後を追います。
Kだけが俺の意見に賛成らしく、真っ青な顔をしてブツブツつぶやいてます。
「罠や、罠や、これなんかの罠や。俺達連れて行かれてるんや。」
Kの真っ青な顔と、ブツブツ繰り返す言葉に、今度はKのことまで怖くなってきてしまいました。
皆でバンに乗り込みました。Mがカーステレオをつけようとしても壊れたのかつきません。
嫌な沈黙が続きましたが、皆口を利きませんでした。ただ少女たちの道案内だけが車内に響きます。
ついた場所は小高い丘の上にある神社でした。
その神社に着くには、その丘を左右対称に包むようについている階段を登るのです。
左右どちらから登っても多分同じくらいの距離です。
少女達は無言のままそれぞれ左右に分かれて登り始めました。
車の中でも打合せはしていないし、降りてからも2人は目配せや合図をすることなく、
迷わず別の道に向かっていくのです。
もちろんその神社に続く階段はうっそうとした林に囲まれ、
普通の女性なら複数でいても行きたがらないような不気味さです。
その階段を、まだ中学生の少女が迷うことなく恐れることもなくスタスタと歩き出すのです。
明らかにおかしいです。
慌てて俺達も3人づつに分かれて、それぞれ少女達の後を追いました。
俺はガマンできず、前の少女に話し掛けます。
「おまえらちょっとおかしいぞ、何であんなああ処にいたんや。
肝試ししてるにしては全然こわがってないし。なんであんな所にいたんや?」
答えない少女にいらいらしながらしつこく聞きました。
あまりにもしつこく聞いたせいか、彼女はこうつぶやきました。
「私ら・・・死ぬ場所探してんねん・・・」
そのとき初めて彼女は俺の目を見ました。しかし、俺の目を見ているというより
俺を透かしてはるか遠くを見ているような眼でした。
そしてうっすらと笑いました。その少しあがった口の端に、よだれがかすかに光っています。
47 名前:名無しさん:2006/01/20 10:11
全身に水を浴びたような気持ちです。他のメンバーを見回しましたが皆真っ青です。
しかし聞こえてはいるでしょうが、この少女の目とよだれが見えたのは俺だけです。
逃げ出しそうになったとき頂上につきました。
むこうのグループもちょうど反対側からあがって来たところです。
真っ青になったMが駆け寄ってきました。
「聞いたか!!お前等聞いたか!!」
どうやらM達ももう一人の少女から聞いたようです。
とりあえずまだ帰らないという少女達をバンまで連れて返りました。
そこでなぜ自殺したいのかをしつこく聞きましたが、答えません。
「アホなことするな。いじめか?俺らがそいつらシメたるから、はやまるな!」
俺達の問いかけにも彼女達は首を振るばかりです。
「じゃあ原因はなんやねん」
「・・・べつに・・・」
「別にって!!」
「生きてるんももうええって感じやねん。」
またあの遠くを見つめるような無表情です。2人とも同じ顔をするのでますますそっくりに見えます。
「とにかくもうこっちも眠たいからお前等送ってくわ。はよ家までの道言え。おくってったる。」
降りるという彼女達に強い口調でMは言い、車を発進させました。
彼女達は地元の子達なのか、帰り道をかわるがわる「右」「左」で告げます。
2人同時に「ここ」と言いました。ハモるように同時にです。
止まった場所には家等ありません。
48 名前:名無しさん:2006/01/20 10:12
「おまえらホンマにここか?家の前まで送ってくぞ。」
Mがいいましたが少女達は「ここ」とだけいって車を降りました。
そこはちょうどさっきの丘の上の神社の裏側のようです。
クネクネとしてきたので結構走ったように感じましたが、そんなに走っていないようです。
もう皆十分気味わるく感じていたし、もう義理も果たしたと言うかんじで車を走らせようとしました。
その直後Kが「あれ見てみろ!」と叫びました。
2人の少女はさっきの神社のある丘の、裏側にある登り口のような、
林の中にぽっかりあいた穴に向かって歩き出しています。
「あいつらまた登る気や」Mがクラクションを鳴らしました。
すると映画のワンシーンのように、ゆっくりと少女達は振り返りました。
首を少しかしげて、左右対称に。
暗くて目はわかりませんが、なぜかうっすら笑っているように見えました。
でも俺には2人の口の端に同じようによだれが光っているようで、
思わず「逃げろ!!」と叫んでしまいました。
後は一目散に車を走らせました。Kがブツブツ又何か行言ってます。
「だからあの神社じゃだめだったんだ。」
「何がダメなんだよ!!」思わずいらいらして俺は叫んでしまいました。
「あの子達の身長じゃ、高い杉の木の枝には届かない・・・吊れないよ・・・首・・・」
ぞっとしました。
「アホなこというなっっ!!気味わりい!!」他の友人の声もうわずっています。
今まで黙っていたDが、気が付いたように言いました。
「なあ、衣替えっていつや?もう11月やで。あの子らなんで夏服のセーラー服きてたんや。」
49 名前:名無しさん:2006/01/20 10:13
その後どうなったかは知りません。
確かその日は皆でMの家にとまり、夕方夕刊を恐る恐るチェックしたように思います。
たしか、自殺者発見の記事も、行方不明者の記事もなかったと思います。
ただKだけが眠れなかったようで、ずっと部屋の隅でうつろな目をしていました。
その後、そのグループの奴らと遊ぶこともたまにありましたが、
その日のことはなぜか誰も口にしませんでした。
そして、あの日以来、俺はKに会っていません。
もともとそのグループの奴じゃなかったので、他の皆もそうのようでした。
ただ俺は、Kがブツブツいってた
「罠や、罠や、これなんかの罠や。俺達連れて行かれてるんや。」 を思い出し、
「連れていかれてたらどうしよう」とおもい、そう思った自分自身にぞっとしています。
あの呟きを聞いたのは、俺だけだったから。
50 名前:名無しさん:2006/01/20 10:13
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